Fate/staynight

 

 

 Fate/Unlimited create works

 

 8:二月五日・深夜 柳洞寺

 

  side 衛宮士郎

 


「※※※※※※※※ ―――――!!!!」


 耳をつんざくような雄たけびで、ソレはまた地上に立っていた。
 あの時、バーサーカー戦でアーチャーが見せた埒外の力。その顕現がまた起こった。
 いわゆる―――暴走。
 だが、今回は何かが違っている。
 あの時感じたのは、地の底から響いてくる遠雷の様な咆哮。
 だが俺が今回感じているのは、大気が震え、全身を貫くような突風と共に、喉元に刃を当てられているような鋭利なプレッシャー。
 キャスターも唖然とする中、ピタッと咆哮が止み、アーチャーが跳んだ。

「―――!」

 空中に跳び上がったアー チャー。そして、文字通り空を蹴ってキャスターへと突っ込んでくる。
 だが、それより一瞬早く、キャスターが空へ逃げるのが早い。

「く、まだそんな力が残っ ていたなんて」
「……チ、外したか。存外に早いな」

 違和感があった。アー チャーの口調が違う。よくよく聴くと声色も少し違う。

「腹は大丈夫か。衛宮士 郎」
「あ、あぁ……」

 それを聞くと、アー チャーはキャスターに向き直る。その周囲に風が舞い始めていた。

「……やれやれ、我が友に も困ったものだ」

 そう呟いた。
 やっぱり違う。まるで人格そのものが変わってしまったようだ。

「アーチャー……。お前、 本当にアーチャーか?」

 アーチャーは答えない。 代わりにポケットに手を入れると何かの束を取り出した。

「いいわ。今度こそ、塵も 残らず消し去ってあげましょう」

 キャスターが再び魔力を 集め始める。それを見もせず、アーチャーは何かを……え?
 アーチャーがなにやらめくっているのはカードだ。しかも、小中学生の間で流行っているどこででも売っているトレーディングカードゲームが多種多様に混 じったものだ。
 この非常時に一体何を……、

「……サムライソードが多 いな。趣味なのかこれしかなかったのか、大量に買い込んだものだ。……まぁいい」
「死になさい!」

 キャスターが組み上げた 魔術を開放する!一発死の威力のある魔術を雨霰と降らせてくる。
 だが死を覚悟したその瞬間、俺たちの上で軌道が捻じ曲がり、着弾する。

「な、……なんですっ て!?」
「甘く見たな、魔術師」

 カードの一枚を指に挟 み、キャスターを見上げる。

「空は、全てが我のテリト リー。空に放たれたものは総じて我の支配に逆らえない」
「……馬鹿な。ノーモーションで障壁を張ったというの?」

 カードに手を当て、魔力 を込めるアーチャー。だが、そんなことをしても無駄だ。市販されているただの玩具に魔力を込めたとしても、

「発動。―――サムライ ソード」

 ……そう思った次の瞬 間、抜刀するように動かした彼女の手の中に、カードの柄と同じ日本刀が握られていた。

「なっ……!」
「あなた、……一体何者」

 キャスターの問い。同時 に先ほどと同じ砲弾が組み上げられる。

「我は空を統べる者。 ―――さあ、来るがいい人間」

 同時に、日本刀に風が集 まっていく。それを大上段に構えた。

「へらず口を!」

 魔力が一気に数倍に跳ね 上がる。それを、キャスターは撃った。
 境内の半分は確実に吹っ飛ぶぐらいの魔力。絶対の死、避けるには近すぎる、受けるのは到底無理、弾く事など論外。
 そんな大魔術を、あろうことかアーチャーは真っ向から、冗談ではなく、文字通り、斬った。

 ゴッ……!!!

 魔術の大爆発。境内に魔 力が吹き荒れ、揺さぶられ……ていない。アーチャーと俺の周囲だけが風で膜を張ったように静かだ。
 そして、一方のキャスターは惨たんたる有様だった。ローブはちぎれ、体中に傷が走って、地面に落ちてきたようだ。

「か……く」
「ふむ、運が良かったな。本来ならば貴様ごと斬れていたのだが、武器がなまくらでは話にならん」

 アーチャーの持つ剣は、 アーチャーの魔力行使に耐えられず折れていた。すると、刀はカードに戻り燃えた。
 それをうち捨てると、アーチャーはキャスターに近寄る。

「こ……この!」

 キャスターの周囲に陽炎 が浮かぶ。逃走するつもりだ。
 踏み込んだアーチャーが、拳を振るうが突き抜ける。……周囲に気配は完全に無い。本当に逃走したようだ。

「逃げたか。……馬鹿では ないらしい」

 と、アーチャーはこちら を向き直る。

「行くぞ、衛宮士郎。セイ バーとやらがまだいるのだろう?」
「あ、ああ……、ってお前。
 ほ、本当にアーチャーなのか?」

 まるで外の形だけがアー チャーで、中身が他の誰かに変わってしまっているようだ。

「お主がそう呼び、友がそ う名乗ったのならそうなのだろう。我の正式な名は貴様には発音できん」

 そう言ってスタスタと、 いまだに剣戟の響き続ける山門へ歩いていく。
 慌ててそれに続く俺。

「そうだ、先に言ってお く。我等が出たことは友には言わないでもらいたい。いらん苦痛を与えるだけだ」
「……わ、判った」

 うなづいて、アーチャー は地を蹴った。


 /// ///

 side セイバー


「はぁ……はぁ」
「――――」

 いまだに決定打が出ない まま、ずるずると時間だけが過ぎていく。
 アサシンはまるでこちらの剣が見えているように、全く長さを読み誤まらない。

「どうしたセイバー。様子 見などらしくない。……さっさとその剣を使ったらどうだ?」

 それだけではない。確か に技量は私のほうが上だ。だがあの双剣、弾けど折れど次々に現れる。
 サーヴァントが持つ宝具は、差こそあれど基本的に一つ。それを何十本も取り出すこのアサシンは何者だ。
 それだけじゃない。初見だというのにこちらの攻撃を完璧に受け流している。
 アサシンの剣技は愚直なまでに鍛え上げられた実戦剣技。己の極める事の出来る限界に挑もうとする真っ直ぐな物。
 だが、その剣技だけとも思えない。打ち合った瞬間から、こちらの動きを先読みされている気がする。
 それに、私がまだ隠し玉を持っている事を知っている。

「アサシンごときに剣を抜 くまでも無いと思っているのか?そんな時間があるとは思えんが」
「私が貴方を舐めていると?」
「舐めていなくてなんだ。……ランサーとバーサーカーにつけられた傷は深かろうが、その剣を出さなければ俺は倒せんぞ」
「――――!?」

 ランサーとバーサーカー に傷を負わされて事を知っている。何故?

「それに、さっきから境内 がうるさい。アーチャーあたりが割り込んだのだろう。どっから入り込んだかは知らんが、奴も巻き添えを食うぞ」
「くっ……!」

 境内で、強烈な爆発音が 聞こえた。
 もはや、迷っている暇は……無い!

「判りました、アサシン」

 周囲を風が舞い始める。 私を中心に、爆発的に風が吹き出し始める。
 この風王結界は文字通り風を凝縮させ、刀身を封じている。圧縮された魔術による風が屈折率を変え、刀身を透明に見せている。
 台風といわんばかりの風を放出しながら、いまだにこの刀身は透明を保っている。
 ただ一度、剣を振ればいい。ただ一度しか振る必要が無い。
 アサシンが双剣を自ら捨てた。代わりに取り出したのは一本の剣と、弓!?

「その辺にしておけ、セイ バー」

 いきなり、その声が響い た。
 
「何?!」

 そして、風が乱入してき た。 
 山門から飛び出したアーチャーがその手に持った日本刀でアサシンを抜き打ちにする。だが、そんな事で動じるアサシンではなかった。
 弓を捨て、矢を本来の剣として持ち、その一撃を受け止める。

「ほう、今のを止めるか。 中々の業物だな」
「貴様が……、アーチャーか?」

 鍔迫り合いになった横を シロウが飛び出してくる。

「セイバー!」
「シロウ!」
「ちっ、キャスターめしくじったか」

 強引にアーチャーを押し 返す。そのまま横一文字に振るう。アーチャーはそれを手に持った宝具らしきもので合わせ、

 バキィィィン!!

 砕けた。

「く、なまくらめ」

 それを見るや、相手にな らぬと判断したかアサシンは身を翻した。私の方に近寄るシロウを狙っている。

「衛宮士郎ーーー!!」
「マスター、伏せて!!」

 シロウは私とアサシンの 中間。アサシンの動きに気づいたシロウが飛び出すように倒れこみ、アサシンが持っていた剣を振りかぶる。
 風が舞い、彼の前に忽然と、アーチャーが姿を現していた。

「――――!?」
「――砲閃華」

 一瞬無防備になっていた アサシンの体に手を当て、

 ドンッ!!

 慣性の法則を無視したよ うにアサシンが吹っ飛んだ。そのまま、山門の2階部分に突っ込んだ。
 それがいかなる魔術のなせる業か。移動、そしてアサシンを吹っ飛ばした技なのか術のなのか知れないもの。
 それは、いままでアーチャーが見せなかった英霊としての技に見えた。

「シロウ――!」
「うっ、わっと……!」

 倒れこんだシロウを抱き とめた。

「無事でしたか?」
「あぁ、何とか。アーチャーが……」
「セイバー、走れ!」

 アーチャーが、振り向き ざまに叫ぶ。
 確かに、目的は達した。シロウさえ取り返せば後はどうでもいい。
 と、駆け下りてきたアーチャーが私からシロウを掻っ攫い、抱えて走り出した。

「ちょ、何で!……降ろし てくれよ!」
「黙れ、舌を噛むぞ」

 驚きながらも駆け下りる アーチャーに並んで踵を返すが、何か彼女に違和感を感じる。
 それに、あのアサシンが安々と我々を帰すとも思えない。
 ちらっ、と後ろを振り返る。

「――!!?」

 後ろ、山門の中央で、山 門から落ちて立ち上がったアサシンが弓を構えていた。

 ―――宝具!

「――――」

 アサシンが何かを呟く。 そして、引かれた弓から矢が放たれた。
 階段は一直線、左右は雑木林、避けるには狭すぎる。

「伏せ……」

 ろ、という前にアー チャーが動いていた。

「ちょ、おっ!?」

 シロウを放り上げ、その まま手刀で後ろを袈裟に切り下ろす。緑の軌跡がその場に留まり、交差するように右手で切り上げた。
 切られた軌跡はその場に残り、次の瞬間、交わった部分から何かの魔術が螺旋を描き山門へ向かって飛んでいった。
 その槍ともいえない矢ともいえない魔力は飛んでくる矢とまったく同じ射線で飛び、

 ゴッ!!

 激突。膨大な魔力と突風 を一枚壁を隔てたように広げ、消滅した。

「後ろを見るな。ただ走 れ」

 結果を見るまでも無い と、一回転しシロウをキャッチしたアーチャーが言う。
 馬鹿な。アーチャーが放った矢、あれはあきらかに何らかの宝具。それを、ただ一挙動で放った魔術で相殺したと言うのか。
 しかも後ろから、どこに飛んでくるかも判らない矢に振り向きざま寸分たがわず魔術を当てる正確さ。
 喋る口調にも、放つ雰囲気にも衛宮家で見せる軽薄さがまったく無い。
 何故と、問う暇も無い。アーチャーの足がまるで風を纏ったかのように速く、シロウを背負っているというのに追いすがるだけで精一杯だったのだから。


 /// ///

 side 衛宮士郎

 
「だぁぁぁぁ……」

 うちに着いたときにはす でに2時を過ぎていた。
 結局、アーチャーは帰ってくるまで俺を背中に抱えて風のごとくは走り抜けてきたのだ。

「アーチャー、運んでくれ たのは感謝するけど今のはちょっと……」

 と、顔を上げると目の前 でアーチャーが倒れた。

「な、おいアー チャー!?」
「ど、どうしました?」

 完全に意識をなくしてい る。
 ……いや、たぶん『彼等』が出ている必要が無くなったと判断して引っ込んだのだろう。

「シロウ、アーチャーは一 体」
「大丈夫だ。とにかく、中に運ぼう」

 さて、遠坂になんと言っ て説明すればいいのか。
 

 アーチャーを中に運び込 む。

「おかえり」

 などと言いながら、玄関 には眠っているはずの遠坂が一人。

「と、遠坂!?」
「なによ、お化けでも見たような顔しちゃって。別に文句は無いから続けていいわよ」
「え―――あ、いや違う!これは違う、すごく違う!
 その、話せば長くなるんだが、つまりアーチャーが門の前で意識を失って運び込もうとしただけなんだが俺の言っている事判ってくれるか……!?」
「ええ。まぁ、それなりに」
「う、嘘つけ! ぜんぜん判ってない口振りだぞ、今の!」
「だから、判ってるってば。セイバーが一人で柳洞寺に戦いに行って、あんたとアーチャーが止めに入って、アーチャーだけボロボロになって帰ってきた。
 どう、これでいい?」
「えーーと……」
「にしても、勘弁してよ。いくらアーチャーが人が良いからって勝手に連れ出すの。こっちが危険な目にあったらどうするつもりよ」
「………………」
「それに、何だってセイバーじゃなくアーチャーがボロボロになってるのよ。まぁ、アーチャーも好戦的だし対魔力もセイバーほどじゃないだろうけど……」
「凛。シロウが困っています」

 セイバーが助けに入って くれて、ようやく遠坂の毒舌がとまった。

「それに凛。失礼かもしれ ませんが、訂正を。先ほどの推察は9割方間違いです」
「―――え?」

 ……おぉ、珍しい。遠坂 が面食らった顔してる。

「じゃあ何。アーチャーが 一人で出て行ったの?」
「そ、そんな事よりアーチャーを部屋に運ぼう。こんな所に置いといたらさすがに風邪ひいちまう」
「では私が。シロウは凛に事の説明を、私からもいくつかあります」

 セイバーがアーチャーを 担いで離れへと向かう。自然と俺と遠坂は居間へと向かうことに。
 とりあえず、お茶などを淹れてから対面で座った。

「で?何がどうなった の?」
「えーと、それが……」

 とりあえず、包み隠さず 話した。俺がキャスターに操られて柳洞寺に連れ去られた事。キャスターに令呪を奪われそうになったところにアーチャーが乱入した事。
 キャスターの攻撃を受けてアーチャーがまた暴走した事。

「ちょっと待ってよ。暴 走って、バーサーカーの時みたいな?」
「あぁ、だけど何か違ってた」
「……たとえばどこが?」
「よく判らないけど。バーサーカーの時は地面の底から沸いて来るような感覚だったけど、あの時は風が刃物みたいに吹き付けてくる感じだった」
「うーーん。大地と風か。……五大元素の類なのかな」
「それに誰か別の人格だった」
「―――ちょっと、それってアーチャーは多重人格者だって言うの?」
「そうとしか思えない。脱出する時に言われたよ。『出てきた事は言うな』って」
「……なおさら判らないわね。アーチャーは意識を失って別の人格に切り替わると本来の力を発揮する英霊だっていうの?
 そんな英雄、聞いたことも無いわ」

 そして、市販されている トレカの事。

「それって何、カードに描 かれた現象を現実に持ち出したって事?」
「だと思うよ。武器を出したって言っても、宝具のように頑丈という訳にはいかないみたいだけど」
「そりゃそうよ。仮想現実をこっちに持ち出してくるなんてどこの魔術よ。……アイツ、ほんと訳判らないわね」

 などと、勝手な怒りを アーチャーに向ける。

「お待たせしました」

 セイバーが戻ってくる。
 そして、セイバーの話。
 セイバーが話したのは、遠坂の言った1割の正解の方。

「じゃあやっぱり、セイ バーは一人で戦いに出ようとしたわけね」
「はい、その通りです」
「その通り、じゃない。何だってそんな真似を……!」

 今度は俺がセイバーへの 怒りが出てくる。あれだけ言ったのにコイツは出て行ったというのか。

「私は戦うために呼ばれ た。貴方が消極的過ぎるのです」
「消極的で結構。セイバーはまだ傷が治りきってないんだろう?そんな状態でキャスターと戦り合ったらどうなるか」
「えぇ、ですからアーチャーに止められました」
「止められた?じゃあ、アーチャーが出て行ったのはセイバーを止めるため?」
「そのようです、凛。交差点のあたりで待ち伏せされていました」

 そのときに言われたのだ という。俺がセイバーをどう思って戦いに参加させないか。

「こりゃあ、衛宮君に問題 があるわね」

 ……何やら遠坂がニヤニ ヤしながらこっちを見てくる。

「な、何がだよ……」
「あんただけならいざ知らず、人のサーヴァントにまで説教されたんじゃ、いくらなんでも情けなすぎるんじゃない?
 え?マスターとしてそこん所どうなのよ」
「だから、どういう意味だよ」
「積極的なセイバーを押さえられない、挙句の果てにキャスターの罠に落ちる。もうちょっとどうにかしたほうが良いんじゃない?」

 …………むーーーー。

「それに関して、私から提 案があります」
「な、何だ?」
「剣の鍛錬です。シロウの時間が許す限り、私は貴方に剣を教える。それを認めるなら、私もシロウの意見を認めましょう」

 …………って、何でそう いうことになる?

「待った、それって心の贅 肉って言うのよ。そんな気休めでサーヴァントに勝てるなんて思ってないでしょう?」

 さすがに遠坂が待ったを かけた。だが、セイバーの目は真剣そのものだ。
 ……その後は、なし崩しだ。セイバーは俺に剣を教えることとなり、なぜか遠坂は魔術を教えることとなり。
 電気の消された居間で俺はただ一人呆然としていた。

「いや……俺は一言もさ」

 ぽつりと言った一言が居 間に反響して虚しさが増した。

 ……寝よう、とにかく体 力は温存しておかなくては。

 

 −To be continued−

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アーチャーステータス
 
クラス:アーチャー
真名:(現在記憶喪失)
性別:女性
身長・体重:165cm・56キロ
属性:混沌・善
 
筋力:B  魔力C
耐久:C  幸運:B
敏捷:B  宝具:??
 
クラス別能力:
対魔力D:一工程による魔術行使を無効化。魔除けのアミュレット程度。
単独行動B:マスター無しでも存在できる能力。2日程度。
 
詳細:
 現在のところ不明。記憶喪失によるところが大きい。銃に関した技を使用する。
 
保有スキル:
 戦闘続行B:瀕死状態でも戦闘ができる能力。
 直感B:未来予知はできないが、行動予測という点での“読み”。
 心眼(偽)C:記憶の中で眠っている感覚の読み出し、行動予測。
 狂化D:理性を断ち、筋力、敏捷、耐久をワンランクアップする。気絶する事により、解除される。
 ラーニングC:戦った相手の技術を記憶する。Cランクなら物理的な剣術、体術等。
 ものまねC:ラーニングで習得した技術を再現する。Cならば体術までを再現可能。
 ガンブレッドCQB(Close Quarters Battle)
        宝具ではないが、彼女が使用する銃に似た近接戦闘。
        腕の筋肉に瞬時に力を送り込み、火薬のように爆発させ、拳圧で最大5メートルの距離にいる敵を殴りつける。
        無音、無動作による攻撃を可能とする。ただし、一発の攻撃力は9mm銃弾程度。

2005/12/24